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<2005/07/13>

衆議院厚生労働委員会を傍聴して−事務局報告−

 本日(13日)16時23分に「障害者自立支援法案」および「修正案」が採決され、自民党・公明党の賛成により可決されました。可決後「付帯決議案」の採決に入り、全会派賛成により可決されました。

 ということで、今日一日の流れをお知らせしたいと思います。

<全体の様子>
 本日、「障害者自立支援法案」が採決されるとのことで、傍聴人がいつもよりも多く(先週の金曜日も多かったですが)、席のある方より席のない方の方が多い中での傍聴でした(満員電車状態の室内でした)。警備員もいつもより多く配備され、物々しい雰囲気の中で審議が行なわれ、午後は整理券が配られ30分毎の入れ替えとなってしまいました。

<審議の流れ>
 9時30分より審議が開始されましたが、まず冒頭に尾辻厚生労働大臣より、「社会保障審議会障害者部会」資料の誤り(7月8日(金)の審議にて指摘された部分)についての説明がなされました。7月12日(火)に開催した審議会にて資料の訂正・説明・お詫びをしたことと、その際、部会長より「資料の誤りについては不適切であるが、今回の誤りは審議には影響がない。今後は気をつけるように」との指摘を受け、部会委員より了承を得た旨話され、「今後の資料作成に当たっては気をつけたい。ホームページ上も訂正したい」とのことでした。その後、7月8日に誤りを指摘した藤田委員、阿部委員より質疑が行なわれ、本法案の審議を行なう根拠となるものが違うことの重大さを繰り返すも、のれんに腕押し状態の答弁で、傍聴席から批判の声が相次ぐ状態でした(警備員は注意はしても退出はさせませんでした)。

 答弁全体が「のれんに腕押し」状態で、これは審議開始時(5月9日)から変わらない状態で、聴いていて腹立たしい限りでした。本当に自信を持って提出した法案であるならば、きちんと説明ができると思うのですが、答弁は法案の説明を繰り返すばかり・・・、そんな中での採決でした。

 阿部委員が、「19日(火)に日精協・日精診が精神保健福祉法第32条利用者の実態調査をしたものが提出されるからそれまで採決は待てないのか?」「きちんとしたデータを基に審議を行なうべきである」と粘ったのですが、答弁を打ち切り採決に入ってしまいました。採決の時、傍聴席は憤懣やる方ない!!状態でした。

 審議終了後、民主・共産・社民の議員たちは衆議院前で集会をしている人たちと一緒にマイクを握り訴え、シュプレヒコールを行なっていました。

 後は、衆議院本会議、参議院での審議ですが、なんとか再度みんなにとって安心して生活ができる法案となってほしいと思います。

 そのために、私たちができることは何か?考えたいと思います。

(文責:和田朋子特派員)


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