機関誌「精神保健福祉」

通巻120号 Vol.51 No.1(2020年1月25日発行)


目次

[巻頭言]
全国大会・学術集会 愛知にて無事執り行いました!/池戸 悦子

[特集]第55回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第18回日本精神保健福祉士学会学術集会報告集

[特別講演]
精神保健医療福祉施策の動向/得津 馨

[基調講演]
原点の回帰からソーシャルワークの専門性を未来に向けて/石川 到覚

[記念企画・シンポジウム]
ソーシャルワークの専門性の共有/田中 研一・澤野 文彦・川島 茉己・田村 綾子・中住 正紀

[分科会1]
(1)さまざまな協働・ネットワーク
(2)業務から専門性を探る
(3)スーパービジョン、研鑽
(4)ピアとの協働
(5)対話を通じたかかわり
(6)メンタルヘルス課題への取組み
(7)支援事例からの学び
(8)精神保健福祉士の視点、役割

[分科会2 ]
(1)アディクション、災害支援
(2)専門職教育・研鑽
(3)支援事例からの学びU
(4)司法と福祉をつなぐ
(5)地域移行─病院・地域・協働─
(6)制度・政策の課題に取り組む
(7)多様な実践
(8)調査研究を通じて課題を明らかにする

分科会の全体講評とまとめ
ポスターセッション

[プレ企画]
1 知ることから始めるピア活動 〜未来への種まき〜
2 地域共生社会に向けた地域づくり 〜PSWの多様な働きかけ方〜
3 「その人の人となりを知る」とは?  〜支援における「視点」と「関わり」を学ぶ〜
4 先達から学ぶ! 〜実践の原点〜
5 クライシス・プランって何? クライシス・プランって重要なの??  みんなの実践から考えよう!
6 発達障害の新しい知見とダイアロジカルアプローチ
7 見逃せない! 相談の向こうに見える虐待のサイン

[市民公開企画]
1)第22回あした天気にな〜れ 〜誰もが安心して暮らせる街づくり〜  /竹中 秀彦・岩上 洋一・砂田 雄次 末次 あや・神本 恵子・弘重 和史・川ア 幸春
2)チャレンジ!「誰にでも輝ける場所がある」 /大前 光市

・投稿要項


巻頭言

全国大会・学術集会 愛知にて無事執り行いました!

第55回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第18回日本精神保健福祉士学会学術集会 全国大会・学術集会長 池戸 悦子

 2019(令和元)年8月30日、31日に名古屋国際会議場で第55回全国大会・第18回学術集会、テーマ『「原点回帰」かたろまい!つなごまい!未来へ!〜ソーシャルワークの専門性の共有〜』が開催され、無事1,300名近い参加者をもって閉会した。全国の多くの仲間を迎え入れることができ安堵しているとともに、協賛広告や関係機関、運営委員、ボランティア等の皆様には大変ご苦労をかけ、お礼の念とともに深く感謝する。

 さて、この度、すべての会員とそれぞれの現場実践の指針となるよう、「精神保健福祉」の大会特集として、企画内容を例年のごとく残すことになった。 大会の1日目、プレ企画では、7つの企画「ピア活動」、「地域共生社会に向けた地域づくり」、「実践の原点を諸先輩から学ぶ」等、大変一つひとつのテーマが今の私たちに必要な秀逸な企画が催された。また、石川到覚先生の基調講演では、私たちの実践の原点と今後の指針をいただいた。記念企画では年代をまたいだ仲間が語りあう貴重な発言があった。どれも今の現場をとらえるヒントとなり未来への豊かな実践につながると考える。

 2日目は、分科会の演題数は94、ポスターセッションは10と多くの応募をいただいた。どの演題もおそらく、多くの現場にいる仲間の支えとなるであろうと思われる。並行して市民公開講座@は、第22回あした天気にな〜れ(精神障害者の生活を考えるつどい)で愛知の取り組みを全国の参加者に知っていただいた意義ある機会となった。市民公開講座A、義足のプロダンサー大前光市さんのダンスと体験談はその後地元紙にも取り上げられ、その魂はさらに広がりをみせた。

 今大会が、PSWの原点と専門性を共有し、さらなる実践と社会貢献につながる、一人ひとりの心に残るソーシャルワーカー人生の貴重な1ページ、貴重な実践記録の一冊となることを願う。


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