機関誌「精神保健福祉」

通巻79号 Vol.40 No.3(2009年9月25日発行)


目次

巻頭言 新しいコミュニティの創造をめざして〜暮らし・つながり・協働・あした〜/柴山 久義

第45回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会/第8回日本精神保健福祉学会

[基調講演]
新しいコミュニティの創造をめざして ─私たちの立ち位置の確認/柏木  昭

[特別公演]
精神保健福祉施策の現状と課題 ─精神保健福祉士に期待すること/吉川 隆博

[分科会]
分科会1
 (1)つながりの創造1
 (2)育つ
 (3)かかわりの視点を探る
 (4)実践を見つめる
 (5)育てる1
 (6)暮らしを支える
 (7)さまざまな思いを実現する1
 (8)まちづくり1

分科会2
 (9)つながりの創造2
 (10)スクールソーシャルワークの実践
 (11)かかわることを見つめる
 (12)実践の多様性
 (13)育てる2
 (14)新しい暮らしを拓く
 (15)さまざまな思いを実現する2
 (16)まちづくり2

ポスターセッション

[市民公開企画]
地域活動を通して創造する『コミュニティ』とは─女優・藤田弓子さんとの対談を振り返って/佐々木敏明

■投稿規定


巻頭言

新しいコミュニティの創造をめざして〜暮らし・つながり・協働・あした〜

第45回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会/第8回日本精神保健福祉学会 大会・学会長 柴山 久義

 第45回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会ならびに第8回日本精神保健福祉学会に全国から多くの皆様にご参加いただき、無事終了できましたことに感謝申し上げます。

 静岡県協会では第12回大会を会員数20名程度で、第27回大会では80名弱の会員で取り組んできました。それが国家資格化以後、県協会は若い会員が増え300名を超える規模になりました。一方、第27回大会から十数年が経過し、全国大会を経験した会員もほとんどいなくなり、県協会役員内では会員全体で結束して取り組む事業として、日本協会から全国大会開催の要請があれば引き受けていこうと話し合っていました。当初、神奈川大会の次の次にと考えていたところ、神奈川大会の次にと言われ戸惑いましたが、お引き受けすることを決心しました。  2007(平成19)年4月の定期総会で全国大会・学会開催の方向性を示し、9月の臨時総会で開催決定、12月に第1回運営委員会の開催、翌年の神奈川大会直前に大会テーマの決定と慌ただしい準備状況でした。32名の運営委員を先頭に、月1回の事務局会議と運営委員会を開催してきました。静岡県は東西に広い県のため、頻回に会議を開催することは難しく、ブロックごとに大会運営、分科会、自主企画、懇親会などの役割分担を決め、運営委員とブロック協力員とで担当者会議が行われました。また、会員間の意思統一を図るため大会旗のリレーを始めました。伊豆半島の先から東部、中部、西部へと大会旗が会員の間を回り、一人ひとりの思いが書き加えられました。こうした準備を通して「プレ大会・学会」を想定した冬季研修会や2009(平成21)年度定期総会もこれまでにない参加者を迎え大会開催に進んでいくことができました。

 大会直前の新型インフルエンザの発生に肝を冷やしながらも、皆様方の協力を得て、500名の自主企画、1,000名を超える大会・学会参加者を迎えることができました。

 国家資格化から11年経過し、私たち精神保健福祉士の活動分野は広がり、私たちに求められる責任もますます大きくなってきています。現在「障害者自立支援法」が進められるなかで、私たちは「新しいコミュニティの創造をめざす」実践活動によって少しでも社会的責任を果たすことができるように努めなければと思っています。

 静岡県支部・協会はこの大会・学会の準備と開催を通して、それぞれの会員の経験を超えた結びつきができたように思います。この体験を全国の皆様、沖縄県支部・協会にバトンタッチします。皆様ありがとうございました。


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