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 開催のごあいさつ

 緑深き熊野の山々、若鮎が踊る清く澄んだ川の流れ、初夏の陽光に輝く海、訪れる夏を待ちかねるような青い空と白い雲。「蟻の熊野詣」として遠い昔から多くの人々が訪れた「こころの癒しの地」。弘法大師(空海)が開いた厳しくも優しく世界を包み込む「密教の聖地、高野山」。ここ和歌山は長い歴史を通じ、現在まで人々の安寧の願いを受け入れてきました。その脈々とした歴史の流れを持つ当地において、第47回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第10回日本精神保健福祉士学会学術集会が開催できますことを本当に幸せに、光栄に感じております。

 初めての和歌山での開催にあたり、今大会のテーマは「過去から未来へ、受け継がれるもの、そして進化させるもの」とさせていただきました。そして開催に向けて構成員やご協力下さった関係各位、機関が全力で準備を進めてまいりました。

 基調講演では、本協会会長の竹中秀彦氏に私たちの掲げた大会テーマにそってご講演をいただき、記念講演では、佐野章二氏をお迎えし「挑戦〜人と社会をつなぐ取り組み」をテーマとして現代社会の実情を確認し、その中で人やこころのつながりを創造することが「今を、そして未来を切り拓く」大きなパワーになることを学ぶ機会になればと思っております。プレ企画や分科会、ポスターセッションにおいても、多様で多彩な角度や視点から実践や活動を報告、提言いただきます。懇親会の場では、全国から集まっていただいた皆様がゆっくりと意見交換や交流を深めていただければ幸いです。

 今、私たちは「精神保健福祉士」や精神保健福祉の「実践者」として歩みを続けています。しかし、私たちが歩める道や土台は、多くの先達者や当事者、ご家族のたゆまぬ努力と汗と涙、笑顔が作り出してくれたものです。その方々が教え、造り、築いてくれたかけがえのない「宝物」を未来に向かって確実なものとし、さらなる輝きとゆるぎない広がりにしなければなりません。その節目としてこの和歌山で全国の仲間たちが集い、学び、つながりを深めていただければ幸いです。

 結びに、まだまだ未熟で微力な私たちを、今大会・学術集会開催までお導きいただいた、全国の皆様、並びに県内外の関係機関の皆様にこころより感謝を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

第47回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会
第10回日本精神保健福祉士学会学術集会
大会・学術集会長 栗田 直嗣


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