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東日本大震災復興支援委員会メッセージ

全国大会福島大会を終えて

 

東日本大震災復興支援委員会委員
 八木 亜紀子

 6月25日(木)〜27日(土)に、福島県郡山市において、「共生・創造・未来〜はじめよう、ここから!〜」をテーマに、第51回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第14回日本精神保健福祉士学会学術集会が開催されました。

 4月から東京に居を戻し、図らずも被災地を外から見る立場になりました。福島に引っ越した2年前の時点で既に、東京と被災地との温度差は歴然としていましたが、今やマスコミにも日々の会話にも震災の話題はほとんど上らなくなっています。そんな中で今回の大会に参加して各地の会員の皆さんの熱意に触れ、関心を持ち続けること、支援し続けることの力を再認識する機会となりました。

 今回の大会には全国から約1,100人の方たちにご参加いただき、「被災地の今」を実際に体験していただきました。一般公開講座や会場内で催されたよってがんしょ市には多くの一般の方にもご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。よってがんしょ市では、われわれ復興支援委員会は昨年に引き続き岩手県・宮城県の被災された7事業所の商品を販売させていただき、おかげさまで売り上げは40万円を超えました。これもひとえに、参加くださった皆さん、参加はかなわなくともそれぞれの形で事業を支えてくださっている皆さんのご支援の賜物です。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

 ポスターセッションでは、当委員会が復興支援本部から引き継いだ「支援者支援」の取り組みとして企画運営してきた被災3県における復興“支縁”ツアーについて、その実施内容と参加者を対象としたアンケート調査の結果を発表させていただきました。全国各地から参集した構成員と現場の構成員とが被災地で出会い、東北に「縁(ゆかり)」を感じて、今後末永く続く「縁」へとつなげてほしいという願いを込めてツアー名には「支援」ではなく「支縁」と名付けたという経緯と各ツアーの様子、参加者の方たちの声を報告しました。アンケート回答者のほとんどの方からは、また支縁ツアーに参加したいという回答をいただきました。またそれぞれの実践に活かせる気づきや学びについても回答いただきました。

 当委員会としては、本協会だからこそできる取り組みとして復興の進捗と共に日々変わり行く被災地に寄りそう「復興支縁ツアー」を活動の中核に据え、そのさらなる定着を図りながら、精神保健福祉士としての支援者支援を継続するためにも、今回のアンケートの結果を獲得された知見として生かしていきたいと考えております。皆さんからのご協力・ご参加をよろしくお願いいたします。