子ども・スクールソーシャルワークプロジェクト報告書


はじめに

 文部科学省の「スクールソーシャルワーカー活用事業(以下、活用事業)」がスタートして2017年度で10年目となる。この間、2013年の「いじめ防止対策推進法」、「子どもの貧困対策推進法」の成立、2014年の「子供の貧困対策に関する大綱について」の閣議決定などを受け、スクールソーシャルワーカー(以下、SSWer)へのニーズは高まり、拡充の動きが広がっている。また、2015年に中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」が出され、2017年4月より「学校教育法施行規則の一部を改正する省令」が施行、SSWerの職務が明記された。

 しかし、スクールソーシャルワーク(以下、SSW)の実施状況は各地域で様々であり、未整備なまま取り組まれている現状があり、ソーシャルワーク専門職以外の活動も多くみられる。また子どもたちやその取り巻く環境の中には、貧困や虐待等の社会的問題の他に多くのメンタルヘルスの課題も存在している。

 そこで本プロジェクトでは、今後の政策提言に向けて、全国の精神保健福祉士のSSW活動者数および構成員数などの現状と、メンタルヘルス事例におけるSSW実践の概要整理及びSSW現場における困難事例の状況分析のためのアンケート調査を行った。


一括ダウンロード用データ(A4判・40頁/PDF/1.46MB)


子ども・スクールソーシャルワークプロジェクト報告書
目次

T.はじめに

U.精神保健福祉士のSSW活動者数および構成員数

V.メンタルヘルス事例における精神保健福祉士のSSW実践の概要

W.スクールソーシャルワーカーの対応ケースにおける困難事例の調査報告  1.調査目的
 2.調査対象・日程・方法
 3.調査項目の根拠
 4.分析方法
 5.倫理的配慮
 6.調査結果及び考察
 7.調査全体のまとめ
 8.プロジェクトチームとしての見解
 9.調査の限界

X.今後の課題

付記

分野別プロジェクト「子ども・スクールソーシャルワーク」チーム


分野別プロジェクト「子ども・スクールソーシャルワーク」チーム(執筆・編集)

リーダー:九州ルーテル学院大学  岩永 靖
チーム員:沖縄大学        名城 健二
九州工業大学      下田 学
大崎市教育委員会    山本 操里
さいたま市教員委員会  岡本 亮子
まんのう町教育委員会  藤澤 茜
助言者:四国学院大学      富島 喜揮

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