2026年度から認定成年後見人養成研修が変わります
2008年度から開始した認定成年後見人養成研修は、成年後見制度について精神保健福祉士の立場で学習を深めたい方のための課題別研修と、認定成年後見人として活躍することを目指す養成研修を兼ねた構成でスタートしました。が、ここ数年、本研修の受講希望者は、専門職後見人を目指す構成員が大半を占めるようになりました。
こうした時代の流れに伴い、本研修は、認定成年後見人ネットワーク「クローバー」登録を目指す構成員を対象にした認定成年後見人養成研修として、前半を「基礎編」、後半を「応用・実務編」の二部構成へ変更といたします。
これにより、基礎編の受講要件は、生涯研修制度の基幹研修3を修了された研修認定精神保健福祉士以上の構成員となります。研修認定精神保健福祉士の認定を取得した後に、精神障害に関する見識のある専門職後見人になるべく、養成研修で研鑽を積んでいただきたいと考えております。
基礎編、そして応用・実務編を修了後、申請手続を経て認定成年後見人ネットワーク「クローバー」登録者になると、被後見人等を支援するチームの一員として、受任後は現場での活躍が多く求められます。クローバーハンドブックを片手に、精神障害等のあるご本人の権利を擁護する専門職後見人として成年後見活動を行うことになります。基幹研修Vまでの研鑽、つまりは精神保健福祉士としての様々な活動領域での実践とご経験が成年後見人活動の礎になることはいうまでもありません。
入会後、早くに成年後見活動をしたいと最短の研修受講計画を立てられる方もおられます。登録後は地域で「個人受任」の活動になることを踏まえ、じっくり研鑽を積んでいただきたいと考えています。必要な研修の受講修了、研修間における豊かな実践経験を蓄えてから成年後見人を目指してください。そして認定成年後見人「クローバー」の仲間たちとともに活動を広げていただけたらと考えています。
クローバー運営委員会
Q&A
Q1.登録者になりたくて2025年度に入門編を修了しました。2026年度に再度基礎編を受ける必要がありますか。
A1.2025年度の入門編を修了した方は、基礎編の受講は不要です。2025年度、あるいは2026年度の応用・実務編を受講してください。
Q2.2026年度に基礎編を修了したら、応用・実務編を受ける権利はいつまでありますか。
A2.これまでの入門編修了と同様に、応用・実務編に進める有効期間は2年です。これは、後見関連制度等の動向に後見人として着実に知識を習得するため、研修で絶え間なく研鑽を続ける本委員会の方針に基づきます。2026年度に基礎編を修了された場合は、同じ年度の応用・実務編または2027年度に開催する応用・実務編を受講してください。
Q3.研修認定精神保健福祉士になるために基幹研修の開催日程を知りたいです。
A3.基幹研修は、研修運営を担う構成員の日程調整等が済み次第、速やかにWebサイト等でご案内いたします。