報告

第21回基幹研修23&第20回更新研修

「第21回基幹研修(23)」と「第20回更新研修」を沖縄県総合福祉センター(沖縄県)にて開催しました(開催案内)。日程は、基幹研修2が2013年11月16日(土)、基幹研修3および更新研修が2013年11月16日(土)、17日(日)でした。ここでは、更新研修と基幹研修2の修了者から報告記事を掲載します。


<第20回更新研修・第21回基幹研修3
     
中下講師による講義1 齊藤講師による講義2 西銘講師による講義3
     
基幹研修3全体会 更新研修の演習の様子 基幹研修3代表者の修了証書授与

・ 更新研修IN沖縄

株式会社ウイングル 就労移行支援事業所 ウイングル広島センター(広島県)/経験年数8年 宮ア 千穂
(第20回更新研修修了者)

 11月16、17日に沖縄県で行われた第20回更新研修に参加しました。
 沖縄!!OKINAWA!! 空港に着いた途端、温かい風が吹き、思わず心の中で「めんそ〜れ〜」と自分で自分をお迎えしてしまいました。
 講義ではPSWの専門性について中下講師の講義、制度・政策論では齊藤講師、実践論では西銘講師の講義でした。

 中下講師の講義では、精神保健福祉士の視点、存在価値についてでした。自身、非専門職の方と協働している環境で専門性について考察する機会が多くあり大変参考になりました。
制度政策論では、齊藤講師より「制度は内容と共に作られた背景も考慮して運用するべきである」という言葉が胸に響きました。また、今回改訂された共通テキストの資料部分に今までの制度と主な社会のエピソードも一緒に掲載され、大変充実した内容に休憩中読み入ってしまいました。

 2日目、前半は西銘講師の実践論で、活動実践報告、スーパービジョンの在り方やソーシャルワークアイデンティティについて、講師自身の活動も交えながら充実した内容でした。「葛藤があるからこそ精神保健福祉士の存在意義がある」「(谷中氏の言葉)記録無き実践は実践にあらず」という言葉、また、最後の「知識でも経験でもなく姿勢」という言葉に感銘を受け、自身が新人だった頃の想いをふと感じ、同時に研修の意義を実感しました。

 後半はピアスーパービジョンで、グループワークでした。自分よりも何倍も実践経験がある方々のお話を聞けて大変有意義でした。精神保健福祉士としてベースは同じであっても、立場や所属が違うことで多岐にわたる視点での意見が聞けて自身の成長につながり、また、最近抱えていた自身の不全感も話せてすっきりできました。

 初めは研修参加を億劫に感じていましたが、参加してとても充実した気持ちになり、研修認定精神保健福祉士制度の在り方の目的を理解できたように思います。
 また、今回沖縄県ということで、初日の午前中首里城に行きちょっとした観光ができたり、懇親会では豪華な沖縄料理で三線を聞けるなど個人的にもリフレッシュできた研修になりました。講師の先生方、研修企画運営委員の皆さま、ありがとうございました!


<第21回基幹研修2
       
渡邉講師による講義1 会場の様子 演習の様子 代表者による修了証書授与

・ 振り返りの大切さを

沖縄県立精和病院(沖縄県)/経験年数6年 金城 明菜
(第21回基幹研修U修了者)

 基幹研修1を受講して早くも4年が経過し、頭の片隅には「早く2を受けなくては・・・」と思いながらも中々機会が得られず時間だけが過ぎていました。今回地元沖縄にて開催されることを耳にし、これは逃してはいけないと早々と申し込みし受講。いつも研修の際人見知りをして緊張する私ですが、それ以上に学びがありPSWとしての今の私を振り返る良い機会だと期待して参加しました。

 研修の中で最も印象に残ったのは「義務と責任、それに対価が発生する」とのお言葉でした。実際勤務・経験年数が積み重なり責任ある業務も任されるようになってきており、急性期病棟を担当し目まぐるしい入退院の流れに追いつくのが必死でがむしゃらに仕事を行っています。患者様や関わる家族・支援者とのかかわりの中でこの流れの速さに見失っているものも正直少なからずあることを再認識すると同時に、義務と責任を意識しつつ毎日業務を行っていたのかと考えさせられました。自分の業務・支援の振り返りの大事さは分かっていても時間に追われきちんと振り返りが出来ていない現状にあり、今回その大事さを改めて知る良い機会となりました。また日々意識することの大切さにも気付き、気が引き締まる思いでした。

 そしてグループワークでは、県内で活躍される所属も経験年数も違うPSWと一つのテーマに沿って話し合いを行いました。同じPSWでも個々の視点や考え方の違いだけでなく、ちょっとした工夫、今の悩み等雑談も踏まえながら話をすることが出来ました。その中で自分と同じような悩みを抱えた同僚以外のPSWの前向きな意見やアドバイスをいただき、考え方の転換方法を学びました。自分の職場で当たり前の様に行っていた業務や支援が他機関では違うこと、また改めて考え直さないといけない発見等も参考になることばかりで、お土産をたくさんもらった気持ちになりました。

 研修を通して精神保健福祉士としての専門性とは何か、私が支援することの意味、クライエントの人権擁護、当たり前のことだけれど一度初心に戻って考えたり見つめ直す時間をもらえました。今の私にはその作業が足りないこと、成長する為にまたこれから普段の業務に戻ってからも立ち止まって振り返りの時間を作ることの大切さを学びました。同僚や後輩、また他職種にも同様に私の行っている支援や業務に対して責任を持って説明出来るよう日々精進していこうと思いました。


※ご報告いただいた方のご所属名は、研修受講時の情報で掲載しています。


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