第59回基幹研修3

2024年11月23日(土祝)、オンラインにより標記研修を開催しました。ここでは、修了者からの報告記事を掲載します。


 原点に立ち返って

養和病院(鳥取県)/経験年数8年 金本太一

 今回基幹研修Vを受講し、改めてこの研修の場は、精神保健福祉士としての自分を原点に立ち返らせてくれる場所であると感じました。日々の業務を一生懸命こなす中で、自分の中で感じたこと、思ったことなど様々な感情が入り交じっていましたが、振り返れずモヤモヤしていることが多かったです。そのような出来事に対しての気持ちや思いを共有出来る場所であると感じております。そのため、自己研鑽はもちろんですが、自分を原点に立ち返らせてくれる大切な機会として今回受講させていただきました。

 今回の研修で印象に残ったことが2つあります。
 一つ目は「ゆずれない」という言葉です。自分自身流されやすい性格です。支援をする中で様々なケースに出会うと思いますが、クライエントが不利益を被らないためにも、「ここはワーカーとしてゆずれない!」という信念を持てるようにすることは、今後の課題であり、上司や同僚のワーカーの姿をしっかり見ながら今後も勉強できたらと感じております。しかし、単に「ゆずれない」だけではなく、色々な意見を聞き、受け止め、折り合いをつけることも大切だと考えます。そのバランスを取るのもまた難しいのだろうと感じています。

 二つ目は、ピアスーパービジョンをしている中で、知らない間に事例検討になっていたということです。途中で「事例検討になっていませんか」という一言が無ければ、ずっと事例を検討していたでしょう。その一言で、事例を提供して下さったワーカーの「かかわり」について見つめ直し、お互いの意見交換をする場に変化していきました。その気づきを実際に体験することで、今後指導する機会があったときに、自分の経験を元にお伝えすることができるため、すごくありがたいと感じております。

 今回の研修もですが、自由に話せる雰囲気がすごく心地よく、職場の上司や同僚への相談とは違い、どんなことでも包み込んでくれる印象を受けました。そのような雰囲気を作れるのも精神保健福祉士の強みであると感じております。今後もこのような研修に参加し、自己研鑽すると共に、日々の振り返り、自己点検もしていけたらと強く思います。今回オンライン研修ではありましたが、企画運営にご尽力下さった皆様、感謝申しあげます。


※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。