報告

第30回更新研修

 さる2016年10月2日、CSA貸会議室(静岡県)にて「第30回更新研修」を開催しました。ここでは、修了者から報告記事を掲載します。


     
会場の様子 田村講師によるSW論 全体会

・ ソーシャルな視点を大切に

医療法人社団リラ 溝口病院(静岡県)/経験年数10年 望月 信吾
(第30回更新研修修了者)

 10月2日、静岡県で行われた第30回更新研修に参加させていただきました。
 今回初めての更新研修でしたので、自身のソーシャルワーカーとしての視点の再点検を目的に参加しました。

 午前中は、聖学院大学の田村綾子先生による「ソーシャルワーク論」の講義でした。はじめに「自分のことを○○病院のケースワーカーの○○です」と自己紹介する人が多いと聞き、自分もそうしていることが多いと思い返しました。自分自身ソーシャルワーカーとして仕事をしているつもりですが、なかなか自信をもって「ソーシャルワーカーです」と自己紹介できていないのが実情です。クライエントとの個別のかかわりを大切にし、そこで感じられた思いや課題を「ソーシャルな視点」をもって地域づくりにつなげていく必要性を強く感じたとともに、それがソーシャルワーカーの使命だと改めて考えました。
 また、Y問題の話のなかで「法律・制度として間違っていなければ、それでいいのか」との問いがありました。私は精神保健福祉士という国家資格ができたあとからこの業界に入った人間です。働き始めたときから、ひと通りの法律や制度が整備されていて、それを利用することで支援してきました。Y問題は現在にも共通する課題であり、それを意識していかなければ、権利擁護を価値とする精神保健福祉士がいつのまにか権利侵害をしてしまう危険性があることを改めて考えました。法律を守ることだけを意識するのではなく、それを利用することによってかえってクライエントが権利侵害されていないか、本当に本人が思う生活に近づけているのかを、個別にしっかりと考えていく必要性を強く感じました。

 午後は、スーパービジョンと演習を行いました。検討に取り上げたケースは入院中の病院と地域の事業所との連携についてでした。一つのケースでしたが、そのなかから参加者それぞれから様々な課題や現状が見えてきました。同じPSWでも見方や立場、所属からいろいろな思いを感じます。それをどう伝えていくか、どう共有していくか、そしてどう協働していけるかがやはり課題だと感じました。

 今回の研修を受けて初めて認定精神保健福祉士となることができるわけですが、これからどう考え行動していくかがとても重要だと思います。「ソーシャルな視点」はすぐに身に着くことではないですが、常に意識をして様々な経験を通して成長できればと思います。


△前のページ戻る