第24回認定スーパーバイザ―更新研修

       
講義 全体会 閉講式

 「第24回認定スーパーバイザー更新研修」を受講して

西山クリニック(愛知県)/経験年数33年 内藤千昭

 2025年8月2日、認定スーパーバイザー更新研修に参加しました。参加者は4人という少人数でしたが、終始和やかな雰囲気で進行しました。プログラムの最初はSV実践報告で、課題1のレポートを中心に報告を行いました。そこでは、自分自身のSVRとしての課題に焦点を当て、それぞれが感じている課題について話し合いました。明確な答えがあるわけではありませんが、皆さんの実践を聞く中で、他の方々も悩みながらSVRとしての実践を続けていることが共有されました。悩みだけでなく、「SVは楽しい」「勉強になる」と話されている方もおり、SVがSVR自身にとっても学びと成長の機会になるのだと改めて感じました。課題レポートを提出する時点で、すでに自分自身のSVを振り返り整理する機会となっていましたが、他の方の報告を聞くことで、今後の実践をどのように進めていくかを考えることもできました。

 また、情報交換の時間もありました。SVの進め方について、皆さんがSVEに応じて工夫されていることが印象的でした。認定スーパーバイザー養成研修で教わった進め方だけでなく、SVの幅が広がっていることが確認でき、自分も取り入れたい点がいくつか見つかりました。

 次に、講義および意見交換の時間があり、SVの理念や理論について復習するとともに、活発な意見交換が行われました。特に印象深かったのは、「支持的機能を重視する」という内容について再確認したことです。支持的とはどういうことかについて掘り下げて話し合い、講師からは「承認的・支持的な対応=褒めることではない」という視点や、「褒める」ことについて再考するような投げかけがありました。私自身も、これまでのSVを振り返りながら、自分の癖や傾向について考える機会となりました。振り返る中で、支持的な関わり方も、相手によって適切さが変わるのではないかと気づき、今後も意識していく必要があると感じました。この場でそのような考察ができたことは、非常に有意義でした。

 最後に演習があり、課題1・2のレポートを踏まえて、認定SVRの役割や課題、また都道府県およびブロック圏域でのSVの状況についても意見交換を行いました。SVの普及状況は都道府県によって大きな差があるものの、もっと気軽にSVを受けられる文化が広がっていくと良いと感じました。そして、そのために認定SVRができることは、まだまだあるということも確認できました。

 この研修を終えて、参加者の皆さんと研修内容以外のことも多く語り合えたことがとても良かったです。研修でありながら、まるでピア・スーパービジョンのようにも感じられ、対面研修の良さを改めて実感する1日となりました。運営スタッフの皆様、参加者の皆様に感謝申し上げ、報告を終えます。

(2025年8月6日掲載)


※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。