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今こそ活かそう!精神保健福祉士の価値と実践〜さまざまな"粋"をこえて〜


 2008年は、国家資格としての精神保健福祉士が誕生して10年の節目を迎えます。

 この間、日本の精神保健福祉の状況はめまぐしく変化し、約70,000人の社会的入院者の地域生活移行支援や、障害者自立支援法下の新制度体系における、精神障害者の生活支援を主軸に据えた精神保健福祉士のますますの力量発揮に期待が高まっています。

 また、私たちの支援対象は、従来の精神保健福祉領域のみならず、児童・高齢者、司法・教育・雇用と、さまざまな分野・領域への広がりを見せています。これらは、国民の精神的健康の保持増進の課題に対しても、精神保健福祉士の専門性が十分に展開できることを示すものと考えられます。しかし、反面、社会福祉専門職全体の養成や資格法のあり方に種々の議論がなされ、また、三障害統合という障害者自立支援法の理念との関連では、厳しい現実に置かれている精神保健福祉士の有り様も各地で報告されています。

 さて、神奈川県は、精神保健福祉士の歴史において、「Y問題」とともに語られる地です。議論は尽くされたという声も多々ある中で、私たちは新時代にあって、あらためて自らの専門性を追究することを本大会・学会テーマとして掲げました。ここには、悩み迷いながらも、長年繰り返されてきた専門性への問いに一つの区切りをつけ、自信と可能性への期待を持って、参加者1人ひとりが、明日からの実践に踏み出せる大会を開催したい、という熱い思いがこめられています。

 国家試験としては、まだ新しくとも、本大会・学会を通じ、Y問題に教訓を得て先達が培ってきた精神保健福祉士の専門性を問い直し、「今の」自らの答えを各自が見つけ、自己決定の尊重という価値に自信を持った実践の歩を踏み出そうではありませんか。そのために我々には、従来の枠をこえた新たな発想や、法制度の枠組をこえた柔軟な視点、領域にとらわれず大所高所から全体を見渡す力量が求められているといえるでしょう。

 そこで、本大会・学会は、「今こそ活かそう!精神保健福祉士の価値と実践〜さまざまな"粋"をこえて〜」をテーマとし、構成員相互の連携強化と相互研鑚を通し、専門職団体としての社会的貢献を果たすことを目的として開催致します。


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