本協会は、「私たち精神保健福祉士は、専門的諸活動を行ううえで、国家資格による最低限の質の担保とともに、生涯にわたる研鑽が欠かせない」との認識のもとに生涯研修制度を創設しました。専門職団体である本協会は、こうした研鑽の機会をより多くの構成員に提供し、職務に関する知識・技術ならびに倫理・資質の向上を図ることを目的として各種研修を実施運営しています。

 精神保健福祉士の国家資格は更新制ではありませんが、情報を更新しなければ、支援を提供する際に、利用者に不利益を与える可能性があり、理論と実践の向上のためにも自己研鑽に努めなければなりません。また、専門職団体として質の向上に努めることは、利用者をはじめとする国民全体への責任を果たすことでもあります。本協会では精神保健福祉士の業務について、かねてより障害福祉サービス等報酬や診療報酬をはじめとする各種報酬体系への算定や各機関への必置に関する制度化についての要望を行っています。これらの根拠としても、相談援助に関する知識及び技能の向上に努めることを責務とし、研鑽し続ける私たち精神保健福祉士が全国各地に存在することを示していきたいと考えています。
 医療保健福祉領域における人材確保の需要は高まっており、団体認定による国家資格の質の担保を、国も奨励しつつあります。

 国家資格の取得者数が年々増加するなか、本協会に所属する精神保健福祉士の質を担保できる制度として、生涯にわたる一人ひとりの研鑽のために有効に展開したいと考えています。

(2024年4月1日更新)