開催挨拶

 本協会会長ならびに全国大会・学術集会長からのご挨拶を掲載します。

開催のご挨拶


 日本精神保健福祉士協会会長 柏木 一惠

 第51回日本精神保健福祉士協会全国大会・第14回日本精神保健福祉士学会学術集会(福島大会)を開催するにあたり、ご参加いただく皆様に歓迎の意を込めてご挨拶申しあげます。
 日本精神保健福祉士協会の前身である日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会が誕生して、半世紀の時が過ぎました。この間に国家資格化、法人化などがなされ、構成員数も大幅に増え、専門職団体としてさまざまな活動を展開してまいりました。昨年は50年の節目に埼玉で全国大会・学術集会が盛大に開催され、秋には設立50年記念講演会や祝典が催され、50年記念史も発行することができました。そして一定の集大成をはたし、協会はまた新たな歴史に向かって歩み出そうとしています。その第一歩の大会を、東北の福島の地で開催できることを大変感慨深く受け止めております。東日本大震災に見舞われなければ3年前に開催されていた福島大会がようやく今年開催の時を迎えたことを、全ての構成員の皆様とともに喜びを分かち合いたいと思います。
 しかしながら被災地の状況はいまだ復興にはほど遠く、長引く避難生活や先の見えない生活への不安がストレスを深刻化させ、ことにもこどもや高齢者、障害者など社会的に脆弱な層を直撃しているのではないでしょうか? このような厳しい状況の中、生きづらさを抱える人々と共に懸命に前を向くひとびとがいます。困難に向き合って地道な実践を積み上げる仲間がいます。その困難な道のりに心を寄せエールを送るとともに、精神保健福祉士として何ができるかを考える機会としていただきたいと思います。逆に福島の皆様の熱い想いに力をもらう全国大会・学術集会になることを確信しております。
 今社会は変革・激動の時にあります。我々精神保健福祉士一人ひとりも、専門職団体である協会も乗り越えなければならない課題が山積し、常にソーシャルワーカーとしての価値と専門性のありようが問われているといえます。精神保健福祉はようやく入院医療中心から地域生活中心に舵を切り、我々精神保健福祉士にはその担い手として大きな期待がかかっています。一方で厳しい社会情勢は社会的弱者をますます苦難の道へ追いやり、それに併行して精神保健福祉士の実践領域も拡大化しています。共に生きるとはどういうことか、実践を切り拓くために創造すべきことはなにか、「共生・創造・未来」というテーマに託された人間への信頼と希望を体感できる大会を共に創っていただければと思います。活発な論議が巻き起こされ、参加されるすべての皆様の力が結集され、協会が新たな一歩を踏み出す原動力となることを期待しております。全国の仲間と出会い、つながり、未来への糧となる大会となることを信じてやみません。
 最後になりましたが、自らも被災され、また本務を続けながら被災地支援に取り組み、そのような中で今全国大会・学術集会の実質的な責任を負い、様々にご苦労いただきました福島県支部ならびに福島県精神保健福祉士会の皆様、ご支援・ご協力を賜りました関係されるすべての皆様に厚く御礼申しあげます。

歓迎のご挨拶


 第51回全国大会・第14回学術集会長 鈴木 長司

 この度、第51回公益社団法人日本精神保健福祉士協会・第14回日本精神保健福祉士学会学術集会(福島大会)を開催するにあたり、開催地支部・福島県精神保健福祉士会を代表しご挨拶申し上げます。
 今年度は本協会が設立されて51年目となり、新たな一歩を刻んでいく年です。また、あの東日本大震災から5年目の年です。まだ復興と言うには程遠い現状ではありますが、みんなが前に向かって進んでいます。
 このような状況下で私たちは、「共に生きていく」ことの大事さ、奥深さを肌で感じております。「共に生きていく」こととは、どのようなことでしょう。その人に関心を持つこと。その人のことを考えること。その人と関わること。その地域で一緒に生活すること。その人と一緒に考えること。その人と一緒に動くこと。その人の傍にいること(傍にいてあげること)。この様なことを感じています。
 この想いから私たちは、本全国大会・学術集会のテーマを「共生、創造、未来 〜はじめよう、ここから!〜」としました。みんなが「ひとりでは無いんだ」との想いで、障害を持っている人、被災を受けた人、支援をしている人、福島に住んでいる人が「共にガンバって生きている、ここに生きているんだ」という想いを伝えたいと思います。そして、全国の皆さまからの想いを伝えていただきたいと思います。
 記念シンポジウムでは「被災地におけるコミュニケーションの再生とレジリエンス(こころの回復力)」をテーマにしてみなさんと考えていきます。プレ企画では「精神障害者の雇用義務化に向けた就労支援の実際」「改正精神保健福祉法を現場に活かそう」「『ヤングパレット』〜想いと気付きを分かち合える場所〜」他を予定しております。また、分科会では全国の皆さまから数多くの貴重な発表をいただきます。
記念講演は一般公開講座として「風流に生きる〜割り切れない命の不思議〜」というテーマで、玄侑宗久様から、ご講演をいただく予定です。
 どうぞ皆さま、東北の福島の地に足を運んでいただき、共に精神保健福祉士としての想いを分かち合いましょう。